チェンソーの目立て方法【初心者でも分かる】

チェンソーを使っている人
「チェンソーの切れ味が悪くなってきた。目立てをした方がいいのは分かるけど、やり方がよく分からない。丸ヤスリの使い方や、初心者が気をつけるポイントを知りたい。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

・チェンソーの目立てとは何か
・目立てが必要なタイミング
・目立てに必要な道具
・初心者向けの目立て手順
・目立てで失敗しやすいポイント
・現場で感じる目立ての大切さ

この記事を書いている私は、北海道で林業の仕事をしています。
現場経験は13年以上あります。

チェンソーは、よく切れる状態で使うことが大切です。
切れないチェンソーを無理に使うと、作業が進まないだけでなく、疲れやすくなり、危険も増えます。

初心者向けに、分かりやすくまとめます。

チェンソーの目立てとは

チェンソーの目立てとは、ソーチェーンの刃をヤスリで研いで、切れ味を戻す作業のことです。

チェンソーは使っているうちに、だんだん切れ味が落ちます。

木を切るだけでも刃は少しずつ丸くなりますし、土、石、砂、金属などに当たると一気に切れなくなることもあります。

切れないチェンソーは、かなり危険です。

理由は、無理に押し付けて切ろうとするからです。
無理に押し付けると姿勢が悪くなり、チェンソーの動きも不安定になります。

チェンソーは、力で切る道具ではありません。
よく切れる刃で、チェンソーの力を使って切る道具です。

目立てが必要なタイミング

目立てが必要なタイミングは、次のような時です。

・切るのに時間がかかる
・木くずが細かい粉のようになる
・まっすぐ切れない
・チェンソーを強く押し付けないと切れない
・煙が出る
・振動が増えた感じがする
・土や石に刃を当ててしまった

特に分かりやすいのは、木くずです。

よく切れるチェンソーは、ある程度大きめの木くずが出ます。
切れないチェンソーは、細かい粉のような木くずになりやすいです。

初心者は、切れ味が落ちても気づかずに使い続けてしまうことがあります。

少しでも「切れないな」と思ったら、目立てを考えましょう。

目立てに必要な道具

チェンソーの目立てに使う代表的な道具は、次のとおりです。

・丸ヤスリ
・平ヤスリ
・目立てゲージ
・ヤスリホルダー
・デプスゲージ
・手袋
・チェンソーを固定する道具
・ブラシ

最低限、丸ヤスリは必要です。

ただし、初心者は丸ヤスリだけで正確に研ぐのが難しいです。
できれば、ヤスリホルダーや目立てゲージを使うと、角度を保ちやすくなります。

また、ソーチェーンによって使う丸ヤスリの太さが違います。

自分のチェーンに合ったヤスリを使うことが大切です。
合わないヤスリを使うと、うまく研げません。

目立ての前に確認すること

目立てを始める前に、次のことを確認します。

1. エンジンを止める

目立てをする時は、必ずエンジンを止めます。

バッテリーチェンソーなら、バッテリーを外した方が安全です。
電動チェンソーなら、電源コードを抜きます。

これは基本中の基本です。

2. チェンソーを安定させる

チェンソーが動く状態で目立てをすると、うまく研げません。

できれば、チェンソーを安定した場所に置き、ガイドバーを固定します。

現場では切り株などを使って固定することもありますが、初心者は作業台など安定した場所で練習するのがいいです。

3. チェーンの張りを確認する

チェーンがゆるすぎると、目立てがしづらいです。

目立てをする前に、チェーンの張りを確認しましょう。

ただし、張りすぎもよくありません。
説明書を確認して、適切な張り具合にします。

4. 刃の状態を見る

全部の刃を軽く見て、どこが一番傷んでいるか確認します。

大きく欠けている刃がある場合は、その刃を基準にして全体をそろえることがあります。

ただし、ひどく傷んでいる場合は、無理に目立てだけで直そうとせず、チェーン交換も考えた方がいいです。

初心者向けの目立て手順

ここから、基本的な目立ての流れを説明します。

手順1. チェンソーを固定する

まず、チェンソーを動かないように固定します。

ガイドバーがぐらぐらすると、ヤスリの角度が安定しません。

目立ては、角度と力加減が大事です。

初心者ほど、まずはチェンソーをしっかり固定することを意識しましょう。

手順2. 丸ヤスリを正しく当てる

次に、丸ヤスリを刃に当てます。

ヤスリは、ソーチェーンに合った太さのものを使います。

角度はチェーンの種類によって違います。
一般的には、刃に目安のラインが入っていることもあります。

そのラインに合わせて、一定の角度で研ぐことが大切です。

STIHLの解説でも、ヤスリは戻すときに刃から離し、前に向かって動かすときだけヤスリをかけると説明されています。

手順3. 一方向にヤスリを動かす

ヤスリは、前に押す方向で使います。

ゴシゴシ往復させるのではなく、基本は一方向です。

同じ刃に対して、同じ回数だけヤスリをかけます。

たとえば、1つの刃を3回研ぐなら、他の刃も同じように3回を目安にします。

ただし、傷んでいる刃は少し多めに研ぐこともあります。

大事なのは、刃の大きさや形をできるだけそろえることです。

手順4. 片側の刃を全部研ぐ

チェーンの刃は、左右交互についています。

まずは片側の刃を全部研ぎます。

同じ角度、同じ力加減を意識して、順番に進めていきます。

どこから始めたか分からなくならないように、最初の刃に印をつけると分かりやすいです。

手順5. 反対側の刃を研ぐ

片側が終わったら、チェンソーの向きを変えるか、自分の立ち位置を変えて、反対側の刃を研ぎます。

ここでも角度をそろえることが大事です。

片側だけ強く研いだり、角度が違ったりすると、チェンソーがまっすぐ切れにくくなることがあります。

手順6. デプスゲージを確認する

目立てでは、刃だけでなくデプスゲージも大事です。

デプスゲージとは、刃が木に食い込む深さを調整する部分です。

デプスゲージが高すぎると、刃が木に入りにくくなります。
逆に削りすぎると、刃が食い込みすぎて危険になることがあります。

STIHLの解説でも、デプスゲージを削りすぎるとキックバックしやすくなるため注意が必要とされています。

初心者は、デプスゲージを自己流で削りすぎないようにしましょう。
ゲージを使って確認するのが安全です。

手順7. 試し切りをする

目立てが終わったら、試し切りをします。

確認するポイントは次のとおりです。

・軽く切れるか
・木くずが粉っぽくないか
・まっすぐ切れるか
・変な振動がないか
・煙が出ないか

目立てがうまくできていると、チェンソーを強く押し付けなくても切れます。

逆に、まだ切れない場合は、刃の角度、ヤスリの太さ、デプスゲージ、チェーンの状態を確認しましょう。

初心者が失敗しやすいポイント

目立てで初心者が失敗しやすいのは、次のような点です。

1. ヤスリの太さが合っていない

ソーチェーンには、それぞれ合うヤスリの太さがあります。

太すぎても細すぎても、うまく研げません。

必ず、自分のチェーンに合ったヤスリを使いましょう。

分からない場合は、チェンソーの説明書、チェーンの品番、販売店で確認するのが確実です。

2. 角度がバラバラになる

目立てで大事なのは、角度をそろえることです。

刃ごとに角度がバラバラになると、切れ方も安定しません。

初心者は、ヤスリホルダーや目立てゲージを使った方が失敗しにくいです。

3. 力を入れすぎる

強く削ればよく切れるわけではありません。

力を入れすぎると、刃の形が崩れたり、ヤスリが安定しなかったりします。

一定の力で、同じように研ぐことが大切です。

4. 左右の刃の長さがそろっていない

左右の刃の長さが違うと、まっすぐ切れにくくなることがあります。

片方だけ多く研ぎすぎないように注意しましょう。

最初は難しいですが、少しずつ慣れていくしかありません。

5. デプスゲージを削りすぎる

デプスゲージを削りすぎると、刃が木に食い込みすぎます。

そうなると、振動が増えたり、キックバックの危険が高くなったりします。

初心者は、必ずゲージを使って少しずつ調整しましょう。

切れないチェンソーを使うと危ない理由

切れないチェンソーを使うと、次のような問題があります。

・作業に時間がかかる
・体が疲れる
・チェンソーを押し付けてしまう
・姿勢が悪くなる
・燃料を余計に使う
・ガイドバーやチェーンに負担がかかる
・事故のリスクが上がる

切れるチェンソーは、作業が楽です。

無理に押し付けなくても切れるので、体の負担も減ります。

現場では、目立てが上手い人は作業も安定している印象があります。

チェンソーの目立ては、ただの整備ではなく、安全作業の一部です。

初心者は目立て道具をそろえよう

初心者が目立てを始めるなら、最初に道具をそろえましょう。

おすすめは、次のようなものです。

・丸ヤスリ
・ヤスリホルダー
・目立てゲージ
・平ヤスリ
・デプスゲージ
・手袋
・予備チェーン

特にヤスリホルダーやゲージは、初心者に向いています。

角度を保ちやすく、失敗しにくいからです。

慣れている人は丸ヤスリだけでもできますが、最初から自己流でやるより、補助道具を使った方が安心です。

目立てが難しい場合はプロに見てもらう

目立ては、文章や動画だけでは分かりにくい部分もあります。

角度、力加減、ヤスリの当て方などは、実際に見てもらうと理解しやすいです。

分からない場合は、販売店、講習、経験者に見てもらうのがおすすめです。

間違った目立てを続けると、チェーンの形が崩れてしまうこともあります。

初心者のうちは、無理に完璧を目指さなくて大丈夫です。

まずは、安全に、基本通りに、少しずつ覚えていきましょう。

まとめ:目立てはチェンソー作業の基本です

チェンソーの目立ては、チェンソー作業の基本です。

切れないチェンソーを使うと、作業が大変になるだけでなく、危険も増えます。

目立てで大事なのは、次のポイントです。

・チェンソーを安定させる
・チェーンに合った丸ヤスリを使う
・角度をそろえる
・ヤスリは基本的に一方向に動かす
・左右の刃をそろえる
・デプスゲージを削りすぎない
・切れ味が悪いまま無理に使わない

初心者は、ヤスリホルダーや目立てゲージを使うと分かりやすいです。

目立ては最初は難しく感じます。
でも、チェンソーを安全に使うためには、必ず覚えたい作業です。

チェンソーは、切れる状態で使うから安全に近づきます。

無理に力で切ろうとせず、刃を整えて、道具の力を使って作業しましょう。

このブログでは、チェンソーの選び方、必要な道具、薪作り、林業の基本について、現場目線で分かりやすくまとめていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました